学習のヒント

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試験で試されるのは記憶力である
脳をたくさん使えば、記憶力はどんどん良くなる!
記憶力を鍛えるためには、大量に読み、聴き、解けばいい!
海馬は記憶の司令塔
なぜタクシーの運転手さんは記憶力がいいのか
覚えるための手順がある
タイムプレッシャーで集中力が増す
体系をつかむためには、まず全体像をつかむのが重要
考えすぎは無駄
知識があるからといって、合格するわけではない
同じ教材を何度も使う
合格する教材とは?
合格に必要なのは「試験で問われた知識」
脳は主観的判断しかできない
年をとったら物忘れするというのは間違い
脳は疲れない
自分の勉強のペースを作る
だらだら勉強しない
スキマ時間を活用する
携帯やiPodをうまく使う
寝る前20分間をフルに活用
朝の時間をうまく使う
昼休みを使う
スランプに負けない
目標を持つ
まずは試験を受けると決めてしまう
やり始めるとやる気になる
周りの人を利用して、やる気を出す
楽しく勉強する

パソコンをうまく使って自分のペースで学習する
記憶力を高める
少ない手順と速い応答性が効率を格段にアップする
 
なぜタクシーの運転手さんは記憶力がいいのか
ヴェロッキオ

「ナナミ!タクシーの運転手さんって、本当によく道を覚えているって感じたことはないロボ?」

ナナミ 「ある、ある!私なんか全然覚えられないわ。」
ヴェロッキオ

「タクシーの運転手さんは、五感や対人関係から様々な刺激を受けているから、複雑な交通網を脳にインプットできるロボ!」

 

タクシーの運転手さんはなぜ、あんなに的確に自分の走るべき道を割り出すことができるのでしょうか?不思議に感じたことはありませんか。英国の認知神経学者マグワイアは、このことについて詳しく研究をしました。

ロンドンの市内は24,000もの道路が、複雑に入り組んでいます。目標の建物、一方通行等の情報は、膨大な量です。しかし、ロンドンのベテランのタクシーの運転手はこの情報をしっかりと頭に入れて、仕事をこなします。そのことはこのマグワイアという学者に、独創的な発想の研究を思いつかせました。マグワイアはタクシーの運転手の脳を、一般人と比べてみようと思い立ったのです。MRIという医療機器を使って、彼らの脳の構造を調べました。
その実験によって、タクシーの運転手の脳の「海馬」が一般の人よりも大きいことがわかりました。そして、職歴が長い人ほど、発達していることもわかったのです。ハンドルを握って30年経ったベテラン運転手は、体積で3%(神経細胞数に換算するとなんと20%)も「海馬」が膨らんでいたのです。(『記憶力を強くする』池谷裕二著より)
タクシーの運転手は五感や対人関係からさまざまな刺激を得て、複雑に入り組んだ都会の道を記憶しているのです。いつどこで何を見、何を感じたかといった材料を総合的に関連づけて、「体験やできごと(エピソード)」について記憶を作っているのです。記憶するためには、このように時間や場所、そのときの感情とともに「エピソード記憶」として、脳にインプットするのが効果的です。そうすれば、「海馬」はどんどん発達するのです。これは脳を使って仕事をしている人すべてに当てはまります。
脳の記憶が曖昧なのは、神経細胞が使いまわされるからです。一つの神経細胞にはさまざまな記憶が雑居します。その雑居している記憶は相互作用し、記憶を曖昧にします。この時、度忘れが起こります。記憶を使い勝手の良いものにするためには、関連づけて覚えることが大事なのです。
ナナミ 「へ〜、タクシーの運転手さんって、すごいんだね。」
ヴェロッキオ 「ナナミも負けないように頑張るロボ!」
   
 
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