「それは誤った認識ロボ!」
一生の間に衰えてしまう脳の割合は、たかが5?10%にすぎません。脳の潜在能力の大きさに比べれば、この程度の衰えは実際にはあまり気にする必要のないものです。また、脳を詳細に調べると、確かに一般的には、神経細胞の総数は年とともに減ってきますが、シナプスの数は反対に増えていくのです。つまり、神経回路は年齢を重ねるごとに増加していくのです。このことは、年をとったほうが記憶の容量が大きくなっていくことを意味しています。
では、なぜ記憶力が落ちたと感じるのでしょうか?記憶するには、その年齢に見合った方法があります。中学生のころまでは丸暗記でもなんとかなりますが、年をとると断然エピソード記憶のほうが優勢になってきます。この事実に気づかず、いつまでも同じ勉強法を繰り返しているから、自分の記憶力に限界を感じてくるのです。念入りな繰り返し学習とモチベーションの維持で、脳をいつも働かせていれば、いつまでも衰えないのです。資格取得など目標を持って学習することで、シニアライフは充実するのです。
●年をとっても、知的能力は衰えない ●脳はいつも働かせていれば、いつまでも衰えない ●記憶するには、その年に合った方法がある