教えて資格試験シリーズ
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第6章
2010年2月7日
時は2010年2月7日 タツヤ28歳の部屋

タツヤ「ああ、やだな。今日も仕事だ。今月もノルマが達成できない。また米田の奴に殴られる。俺みたいな三流大学出、中小不動産会社勤務では、まったく、転職したくても、ろくな仕事先ないだろうな。まだ30前で三つ目の転職だからなあ。ああいやだ。給料安い上に、米田の奴に一生殴られながら働くのかな。信じられないよ。うつになっちゃう。くそっ仕事決まったら米田の奴警察に訴えてやる。」
タツヤはいやいや床から抜け出そうとすると・・・・・
「うふふふふ・・・」
タツヤ「なんだ?」
ナナミ「私はナナミ。未来からきたの。あなた未来のリーダーに選ばれたのよ。」
タツヤ「俺が?冗談だろ。俺になんの才能があるの?」
ナナミ「いいわけの才能よ。あなたいつも上の人に怒られているでしょう。あなたのいいわけは抜群よ。」
タツヤ「けっ、俺をからかっているのか?米田のやつ、言い訳しないとすぐ手をだすからな。」
ナナミ「その真剣さが、あなたの営業の仕事にも表れればいいのよ。営業ではどうせ買ってくれないだろう、とお客様の前では、あなた引き気味なのよ。これはお客様が買えば、絶対ハッピーになる、という商品をまず探しなさい。そしてハッピーになる商品を真剣に売るのよ。だいたいなぐる上司なんて最低よ。そんな会社すぐにやめちゃいなさい。」
タツヤ「やめたくてもねえ。転職なんて簡単には見つからないよ。」
ナナミ「資格をとるのよ。まずは宅建。」
タツヤ「なんども本買ってチャレンジしたよ。でも3ページ読むと眠くなるんだ。だいたい朝から晩までこき使われて勉強なんてできないや。」
ナナミ「まず私に教えて。パソコンと携帯電話を使って、あいた時間に勉強するのよ。試験前になってどうしても耐えられなくなったらやめればいいわ。」
ヴェロ「学習法17−23を見るロボ。」
タツヤ「宅建だけとってどうするの?また同じことを繰り返すの?」
ナナミ「ちがうわ。次にファイナンシャルプランナーを取るの。そうすれば財産コンサルタントになれるわ。」
タツヤ「コンサルタント?なんかかっこいいな。なんであんたがここに来たのかいまひとつわからないが、万が一にもこんな人生にけりをつけられるなら、乗ってみる価値はあるな。」
ナナミ「宅建をとって、まずは3カ月分食べてく貯金を貯めるの。そして自宅で個人事務所を作りホームページを開設する。グループウエアで仲間を作り、組織化するの。そしてFPをとって財産コンサルタントをホームページ上で掲げるのよ。余力があれば行政書士をとるのもいいわね。それでも独立が難しい、と思ったら職を探しなさい。少しでもお客を持っていれば、企業はすぐお金になる人を選ぶの。経営センスや個人で仕事する厳しさを身に付けることもアピールになるわ。なにもしないで新しい仕事を見つけるより、ずっと就職できる確立は高いわ。なんにもしないでこのまま会社辞めて、転職活動してもいたずらに時間かかって、1年なんてあっという間に過ぎていくわ。」
タツヤ「いけねえ!会社遅刻する!米田にまたひっぱたかれる!じゃあな。俺が返ってくるまで待ってろよ。料理なんて作ってくれると助かるんだけどな。」
ナナミ「あたしはそんなもん作るようにできてないの。」
タツヤ「あっそう。まあいいや。いってきまーす。」

 
アパートの階段を駆け下り、満員電車に強引にのり、50分かけてへとへとになりながら会社に着く。
米 田「オセーゾタツヤ!後輩は先輩より早く出勤するもんだ。机でも拭いて会社の幹部をお迎えするのが社会人の常識だ!」(例の如くタツヤの頭をひっぱたく)
タツヤひそひそ・・「うぜーやろうだ。なんであんな馬鹿と一緒に働かなければならないんだ。もっと勉強して、いい大学出て、いい会社にはいっていればよかった。まあいいや、おれにはナナミがいる。今夜からナナミと楽しく生きようっと。でもあのへんなロボットは邪魔だな。今夜あのロボットが寝ている間に不燃物ゴミにでも出しておくか。でもあのロボット寝るのか?」
 
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To Be Continued....
 
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