行政書士とは、行政機関に提出する許可・免許・登録などの書類の作成と提出を代行するのが主な業務となります。限定はされますが法律問題のアドバイスも行います。地味なイメージながら、時流に左右されにくく、比較的取得しやすい国家資格です。サラリーマンや、司法書士、社会保険労務士などへのステップアップを考えている人にも、おすすめします。 |
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●行政書士とは
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行政書士資格は昭和26年に制定され、「行政書士法」によって規律される「国家資格」で業務が法的に規制されていますが、現在では、「相続」「外国人関連業務」「産業廃棄物」などますます、時代のニーズが高くなる分野において、幅広く活躍が期待される資格です。
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我が国が抱える諸問題・・・
・少子高齢化
・労働市場のグローバル化
・環境問題
・雇用形態の変化(終身雇用の終焉・非正規労働など)
これら、社会・経済の変化・ニーズに柔軟に対応する専門家として「行政」機関に対して「書」類を提出するスペシャリストです。
国家資格の中でも専門性を持ちながら、たずさわる分野が広い資格で、さらなる業務範囲を広げるために他国家資格(弁護士・司法書士・弁理士・社会保険労務士など)とのダブルライセンスをめざす人も多いようです。
「行政」専門から、今後は知的所有権や不動産、遺産相続といった身近な書類関係を扱っていくことと、コンサルティング的役割といった幅広い活躍分野が期待されます。 |
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行政書士の基本的業務 |
●「官公署に提出する書類」の作成とその代理、相談業務 |
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各省庁、都道府県、市、区役所、町、村役場、警察署に提出する書類の作成
同内容の相談やこれらを提出する手続きについて代理する
この書類のほとんどは、許可認可(許認可)で、1万種類を超える |
●「権利義務に関する書類」の作成とその代理、相談業務 |
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遺産分割協議書、各種契約書(贈与・売買・交換・消費貸借・使用貸借・賃貸借念書・示談書・協議書・内容証明・定款・・・など) |
●「事実証明に関する書類」の作成とその代理、相談業務 |
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社会生活に交渉を有する事柄を証明する文章で主なものに、実地調査に基づく各種図面類、各種議事録、会計帳簿、申告書など |
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【日常生活での具体例相談】 |
●遺言・相続務 |
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遺言書作成の支援・遺言相続における遺産分割協議書等の作成、相続財産の調査 |
●契約書 |
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交通事故に関する手続き、土地・建物の賃貸着や金銭の消費貸借等の契約書の作成 |
●自動車登録 |
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自動車のナンバー変更・名義変更等の自動車登録申請の支援 |
●日本国籍取得 |
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帰化申請手続き |
●土地活用 |
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土地に関する各種申請手続き(畑に家・駐車場をつくる、農地売却など) |
●内容証明 |
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債権債務問題に関する諸手続き、内容証明郵便、公正証書等の書類作成 |
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【業務上での具体例相談】 |
●外国人雇用 |
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入国管理局への申請手続き |
●法人関連手続き |
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株式会社、NPO法人、医療法人、学校法人、組合等の設立手続きと、その代理及び事業運営の支援
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●許認可申請 |
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建設業・運送業、産業廃棄物処理業、飲食店、化粧品の製造・輸入販売業等の許可申請手続き
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●中小企業支援 |
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外部専門家として、知的資産経営導入と知的資産経営報告書の作成を支援 |
●知的財産権の保護 |
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文化庁への著作権登録申請 |
●電子申請・電子調達 |
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電子署名を要求される申請・届出手続きの代理 |
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過去10年の試験結果概要は毎年、
受験者数:55,000~78,000人、合格者:4,000~5,500人程、合格率:5~9%程
でおおかた、推移しているようです。
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